河川砂防
河川及び砂防分野において、安全で豊かな地域社会の実現に貢献しています。河川計画から、樋門、樋管、堰、護岸といった河川構造物の設計、高度な水理解析、そして砂防堰堤や急傾斜対策施設などの設計・計画に至るまで、幅広い専門知識と技術力を有しています。
当社の設計理念は、自然・生態系の保全を最優先に考えることです。河川計画においては、川本来の持つ自然な営みを尊重し、多様な生物が生息できる環境を保全・再生することを目指します。構造物の設計においても、魚類の遡上性や水生生物の生息空間に配慮した形状や配置を採用するなど、細部にまで環境への影響を考慮しています。
また、地域の特性や文化、景観との調和も大切にし、地域の歴史や風土を理解してその特性を活かした川づくりを行うことで、美しく風格のある国土の形成に貢献しています。さらに近年、頻発する自然災害に対し、砂防分野においても高度な専門性を発揮し、地質調査や解析に基づき、土砂災害のリスクを評価し、地域の特性に応じた最適な砂防堰堤や急傾斜対策施設を設計することで、安全で安心して暮らせる地域づくりを支援しています。
自然と共生し、地域社会の安全と発展に貢献する持続可能な川づくりを追求して、河川及び砂防に関するあらゆるニーズに高度な技術と豊かな経験でお応えいたします。

地域の安全と暮らしを守る河川護岸設計に取り組んでいます。河川護岸整備は、豪雨や洪水による河川の氾濫や浸食から人々の生活や財産を守るとともに、水辺空間としての機能や景観性も考慮した重要なインフラ整備のひとつです。
設計にあたっては、まず流域の地形、流量、過去の洪水実績、土地利用状況などの詳細な現地調査を実施し、これらのデータをもとに、水理解析や構造計算を行い、必要な護岸構造(コンクリート護岸、ブロック積み、緑化型護岸など)を選定します。流下能力の確保はもちろん、環境や生態系への配慮、維持管理のしやすさ、地域住民の安全性など、多様な視点を取り入れて設計を進めています。
また、計画段階では、地域住民や行政との丁寧な協議を行い、河川空間が単なる防災施設としてだけでなく、地域に開かれた親水空間としても機能するよう配慮します。安全で美しい川づくりを通じて、地域の価値を高めることも私たちの使命です。
長年にわたり地域の安全・安心を守る砂防堰堤設計に取り組んでいます。自然災害から人々の暮らしを守る砂防ダム事業においては、計画策定から詳細設計まで一貫した技術力と熱意をもって取り組んでいます。
全体計画策定段階では、調査データに基づき、最適なダムの配置、規模、機能を検討し、多様なケーススタディとシミュレーションを重ね、コスト効率と防災効果のバランスが取れた計画を立案しています。
詳細設計段階では、全体計画に基づき、ダム本体、基礎、付帯設備などの詳細な構造や寸法などを決定します。構造物の安全性はもちろんのこと、施工性、維持管理の容易さ、周辺環境との調和にも配慮した設計を追求します。また最新の技術や3Dモデリングを活用し、完成後のイメージを具体的に共有することで、発注者様とのスムーズな連携を図っています。
