農業土木
地域の特性とニーズに合わせた最適なソリューションを提供しており、農業土木設計分野においては、農村総合整備をはじめ、用水路、排水路、湛水防除、パイプライン、ため池、ほ場整備、ストックマネジメントに至るまで、多岐にわたる設計・計画業務を通じて、持続可能な農村地域の発展を支えています。
当社の強みは、単なる施設の設計に留まらない総合的な視点で対応できることです。農村環境の保全・向上を図りながら、農業の生産性向上や効率化に貢献する設計を提案しています。現況施設の詳細な調査に基づいた最適な施設配置や機能設計は、農作業の省力化やコスト削減、そして収益性の向上に繋がります。
また、近年重要性が増している防災対策にも積極的に取り組んでいます。気候変動による自然災害のリスクを踏まえ、湛水防除施設の設計や、ため池の防災機能強化などを通じて、安全で安心して暮らせる農村づくりを支援しています。
施設の長寿命化を目的としたストックマネジメントにも注力しています。定期的な点検や診断に基づき、適切な維持修繕計画を策定することで、施設の機能を長く維持し、ライフサイクルコストの最適化を図っています。
設計実施にあたっては、地域の声に耳を傾け、実情に即したきめ細やかな対応を心がけるとともに、最新の技術と豊富な経験を活かし、次世代につながる豊かな農村づくりをサポートしていきます。

農業土木設計を専門とする建設コンサルタントとして、農業の持続的な発展に不可欠な「ほ場整備実施設計」に取り組んでいます。「ほ場整備」とは、老朽化した、あるいは非効率な農地を機械化に対応した形状・規模に再編成し、農道や用排水施設を一体的に整備することで、農業経営の効率化と収益性の向上を図る重要な事業です。
設計にあたっては、現地の地形や土質、水利条件、土地利用状況などを綿密に調査し、地域の営農形態や農家の意向を十分に反映した計画を策定します。
整備後は整然とした農地が広がり、効率的な農業経営が可能となります。地域農業の未来を見据えた質の高い設計を通じて、豊かな農村づくりに貢献していきます。
湛水被害から農地や地域の暮らしを守る「湛水防除事業」の実施設計に取り組んでいます。「湛水防除事業」では、大雨や台風などによる内水の氾濫を防ぐため、排水機場や樋門、水路といった排水施設を整備し、迅速かつ確実に農地から水を排出することが求められます。
設計では、流域の地形や土地利用、過去の浸水実績、降雨データなどを詳細に分析し、排水対象面積に見合った排水能力やポンプ設備、非常用電源などの仕様を検討します。さらに、機器のメンテナンス性や操作性、緊急時の対応力なども考慮し、長期にわたって安定稼働する施設計画を立案します。完成後の排水機場は、地域の安心・安全を支える重要な社会インフラとして機能し、農地の生産性を維持し、安定した食料供給に貢献するとともに、水害による住民生活への影響を最小限に抑えます。
